公開日時:2024年2月25日11時57分
【総評】
GPIFの新しい運用である23本のアクティブ運用は、2回の配分を受けている。12月上旬の運用スタート時点と、運用公表前の2月上旬に、それぞれ現物移管により配分された模様。現時点で、運用スタイルや運用規模などは不明であるが、既にリバランスを実行しているであろう。全体の運用規模は1兆円以上と思われる。
更に、足元の動向では、複数のTOPIX以外のパッシブで解約があった模様で、非TOPIXからTOPIXへのリバランスが進行している。一説では、MSCI ESG セレクトやWIN、その他が解約されたとの噂となっているが、売り方向が時価総額上位に寄っており、買い方向では中小型のウエイトが高めとなっている。このリバランスが走ると、相場つきが大型株<中小型株となりやすい。また、月末にMSCIリバランスを控えているが、そうした流れの中でこのリバランスも目処が立ったと考えて良さそうだ。
一方、投資主体別売買動向で信託銀行の売越しは継続中(現物+先物の合計ベースで、1月第2週から2月第2週まで6週間連続売り越し、計1兆9千億円弱)で、これはGPIFがウエイト調整で日本株を売っているということになる。
【1】現在進行中のインデックスイベント
【2】今後のインデックスイベント
【3】スケジュール一覧
【1】現在進行中のインデックスイベント
- TOPIX 2月28日・月末リバランス
三菱商事、INPEX、信越の三銘柄で9割弱を占める。見合いの買いは、先物メインとなろう。
【以降、会員様向け情報です】