公開日時:2024年2月11日12時10分
【総評】
GPIFの新運用がスタート(12/7〜)している件が公表された。データによると、17運用機関・31口座で、アクティブ運用23本+パッシブ運用8本となっている。何回か触れてきているG Sの先物クロスは、この運用に絡むトランジッションだったと考えるのが妥当であろう。GPIFが公表した場合、その大半は既に運用開始されており、もう落ち着いた段階で発表してくるので、今後、派手な大口クロスは入ってこないであろう。
肝心な運用スタイルや運用金額が公表されていないのが残念である。やはり詳細は7月に公表される業務概況書待ちということか・・・。
もっとも、25%±8%のウエイト調整売りは淡々と実行してくると思われ、足元の相場レベルであれば、週に2〜3千億円前後の売却は継続されよう。市場売買代金が5兆円を超過しているのであれば、この売り圧力はさほど大きくない。
https://www.gpif.go.jp/info/kikaku_unyou1_202312.pdf
https://www.gpif.go.jp/info/kikaku_unyou2_202312.pdf
また、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が、同社の株式183万9700株を売却していたことがわかった。柳井氏は1月15日〜2月2日に市場内で株式を売却した。9日の終値(3万9,710円)で換算すると、約730億円相当になる。
日経平均ウエイトキャップ観測日を意識した売りだった思われる。(個別銘柄で、日経平均内のウエイトが2024年1月末時点で11%超であると、2024年3月末の定期見直しで掛け目0.9が適用され、3月末定期見直しのタイミングで900万株の売り需要発生となる見込みであったので、その事態を避けるため。)
【1】現在進行中のインデックスイベント
【2】今後のインデックスイベント
【3】スケジュール一覧
【1】現在進行中のインデックスイベント
- TOPIX 2月28日・月末リバランス
三菱商事、INPEX、信越といった三銘柄の売りで9割弱を占める。
見合いの買いは、先物メインとなろう。
【以降、会員様向け情報です】