ウェルスパス投資顧問のブログ

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マーケット一言:決算発表を見極める動きにて全体トレンド出ず小動き

公開日時:2024年5月9日19時03分

決算以外にこれといった材料もなく、全体としてはトレンドが出ない形で、日経平均-0.3%、TOPIX+0.3%と小動きでした。

 

日銀が公表した4月の金融政策決定会合の「主な意見」が少しタカ派だったこともあって銀行や保険などの金融株が強く、一方ハイテク株はレーザーテック-1.7%、ソシオネクスト-4.6%、東京エレクトロン-2.9%と弱かったことで、日経平均TOPIXのパフォーマンスの違いが出ましたね。傘下の英半導体設計会社アームが決算発表後に大きく下落した影響で、ソフトバンクグループが-2.6%というのもありました。

 

決算発表関連でいうと、強い数字を発表した川崎重工ストップ高で+14.3%、オリックスが+6.3%と気を吐きました。しかし昨日場中決算の後で売られた三菱重工が今日も-6.4%とまだ売られたり、昨日引け後に、コンセンサスを大きく下回る今期の営業利益予想を発表したロームが-10.7%と大幅安だったりと、やはり今回の決算発表シーズンでいい数字が出てきづらいなというところもありました。

ただ、全体の値持ちは良かったという印象もあって、引き続き日経平均38,000円近辺では買いが入っているというのはポジティブではありました。

 

グロース250指数は-0.3%と今日も小幅安となりました。寄ってから9時半まで急に売られる局面もありましたが後場寄りぐらいまでに戻して一時プラス圏となり、大引けにかけてずるずると後退していきました。売られてもきちんと買いが入ってきたという安心面と、今日もまた後場に売られるのだなという嫌なパターンと、ポジネガ両方あった日となりました。

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原文URL
https://market.kiwameinvestment.com/column/w6/19682/