ウェルスパス投資顧問のブログ

20年以上ディーリング業務に携わり 最大1,000億円の資産を運用してきた 現役ファンドマネージャーが、 高いパフォーマンスが期待できる ポートフォリオ戦略をご提案します。

マーケット一言:小さく下げて需給イベント終了、明日から再び上げトレンドに入れるのかどうか、米6月CPI待ちでもある

公開日時:2023年7月10日16時54分

本日の日本株は、ETF分配金手当てのための売りがあったであろうということで、予想通り引き続き弱い展開となりました。

ただ、それを見越して安いところは買いたい買い手がいたりとか、あらかじめショートを振っていたディーラー系の買戻しもあって、それほどは下がりませんでしたね。出来高もそれほどは出来ず、盛り上がりに欠けました。大きく下がってからの戻してくれたほうが、ここから上のトレンドを作りやすいのですがそれはかなわず、ですがとりあえず需給の大きなイベントを超えて明日上がれば、少なくとも短期的には上方トレンドが出来るかもしれません。あそこが最後の買い場だったねと後で言うことになるのか、夏季休暇入りでしばらくダラダラのマーケットになるのか、この2,3日で流れが出来るのではと思っています。12日夜の米6月CPIの発表も注目で、ここでインフレ懸念が薄まれば、サマーラリーが期待できそうです。

 

中小型株界はといいますと、日中ずっと大型株に対して強がったり弱い感じだったり良く分からない感じで、上下の方向性が全く分かりませんでした。今月に入って理屈に合わないような動きが多く、少し迷走気味ですね。売る局面ではないので、個別銘柄は安いところを拾っていけばいいと思いますが、例えば東証マザーズ指数で800ptをきっちり超えるまでは、全体的に大きな勝負をする感じではなさそうです。

 

 

 

 

原文URL
https://market.kiwameinvestment.com/column/w6/17894/