ウェルスパス投資顧問のブログ

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マーケット一言:円安が進めず、悪材料だけ株価に織り込む良くない展開

公開日時:2023年10月3日14時23分

金利上昇が止まらずドル円は円安方向には向かうものの、150円という象徴的なレベルは為替介入を警戒してなかなか突破することは出来ず、ジリジリとした動きになっています。ですので、円安からの輸出株買い、日経平均買いといった株に対する援護射撃が期待できず、ただただ世界金利高からの景気後退懸念という悪影響だけ受ける展開となっています。

 

また、昨日の後場の株売りの正体が、GPIFを含む公的資金ではないかという話が業界内で回っています。先物動向からはそうした動きはあまり観測されず、嘘かホントか分からないところですが、ともかくもそうした話が出てしまうと、需給不安で少なくとも買えない、売りは急ぎたいとなって、買えない、売り急ぐ→下がる→買えない、売り急ぐ→下がるのような悪循環があります。

 

日経平均で31,300円、東証マザーズ指数で700ptを回復して引けることが出来なければ、少なくとも指数はしばらく下方向となる可能性が高まります。

少し前にしばしば見えていた、14時半からの買いが入るかも注目です。そうした実需の買いがあれば、まだ救われます。

 

原文URL
https://market.kiwameinvestment.com/column/w6/18477/