ウェルスパス投資顧問のブログ

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マーケット一言:セクター間の大規模なスイッチがあったか、個別銘柄が変な動き、中小型株弱いのが少し心配

公開日時:2023年6月22日17時13分

今日の動きは説明しづらいというか、変なマーケットでした。

TOPIX+0.1%、日経平均-0.9%、東証マザーズ指数-2.3%

東証プライム+0.1%、東証スタンダード-0.2%、東証グロース-2.1%

TOPIXバリュー+0.7%、TOPIXグロース-0.6%

上昇セクター上位:その他金融、銀行、保険、卸売 下落セクター上位:電気機器、精密機器、機械

 

大型株においては、今年ここまでパフォーマンスの良かった電気機器や精密機器を売って、出遅れ気味の金融系と出遅れじゃないけどバフェット銘柄である商社を買うというスイッチが、大規模に行われたということなのでしょう。TOPIXが上昇して日経平均が下落したのは、(TOPIXを買って)日経平均を売るというオペレーションというよりは、そうしたセクター間のスイッチの結果、個別銘柄の動きを足した指数の値動きがたまたまそう仕上がったという感じですね。そういう意味では、とうとう日経平均が売られ始めたということでは無さそうなので、今日の日経平均の下げは過度に心配しなくて良さそうです。バリュー株がプラスでグロース株がマイナスというのも、本格的なバリュー相場の到来という判断は今日のところは出来なさそうです。

 

ちょっと嫌なのが中小型株の動き。昨日の後場の弱い動きを見て少し心配とコメントしましたが、本日は前場はやや弱いぐらいで済んでいたたところ、後場13時くらいから急に大きく売られました。今月の上げが大きいですから利食いが入るのは当然としても、そんなインパクトをかけて売らなければならない理由も見当たらず、気味が悪いです。上げ基調であるという見方は変えていませんので、下がったら買えばいいと言えばいいのですが、需給で値動きが大きくなるのであれば、ポジションをキープする胆力と、中途半端なところで買い増さない忍耐力が必要となってきます。耐えきれなさそうという方は、昨日もコメントしましたが更に利食いモードで、ポジションを少し軽めにすることをお勧めします。

 

 

 

 

 

原文URL
https://market.kiwameinvestment.com/column/w6/17732/