ウェルスパス投資顧問のブログ

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弊社の相場の考え方:「下値のメド」と「上値のメド」とは何か、相場観との違い、ポジションを取る際の考え方(相場の上下の動きを考えすぎない)

公開日時:2023年8月5日14時38分

「下値のメド」と「上値のメド」に関連した質問を会員様から頂きましたので、弊社の相場の考え方というか、ポジションを取る際の考え方について、少し説明させて頂きます。

 

8/3の「マーケット一言」でコメントしましたように、弊社は日経平均について、下値のメドは引き続き31,200円ぐらい、上値のメドも引き続き33,700円ぐらいとしております。他社さんもそうした相場見通しをコメントしていると思いますが、弊社においてそのレベル(メド)の意味するところは、多分少し他社さんとは異なっております。

 

現在入手可能な情報を利用し、現在予測可能なマクロの状況に今後大きな変化がないという前提で、

下値のメド;下がるのであればここくらいまで下がるという、ファンダメンタルズ、テクニカルから説明できるレベル

上値のメド:上がるのであればここくらいまで上がるという、ファンダメンタルズ、テクニカルから説明できるレベル

というレベルをメドとしております。

 

下がるケース、上がるケースでのケーススタディといった感じです。そのケースではどうなるかという分析です。

従って、順番はどちらでもいいのですが、「下値のメドまで相場がまずは下落し、その後上値のメドまで上昇する」あるいは「上値のメドまで相場がまずは上がり、その後下値のメドまで下落する。」ということを意味していません。今後の相場観(相場の展開、時系列)を含めた値動きを予想しているものではないからです。

あくまでも、下がったらこのレベル、上がったらこのレベルという、各々のケース(シナリオ)に分けた分析であって、下がるか上がるかについての予想を入れたものではありません。従って、どちらかのケース(シナリオ)が発生しない場合、そのケースのレベルにタッチすることはありません。

 

一方、8/3の「マーケット一言」のコメントの中で『少なくとも短期的には下方向』としているように、値動きを予想しているではないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

これが弊社的には、弊社の相場観(相場の展開、時系列)をお伝えしたものです。純粋に下がる、上がるという予想であり、8/3の時点で下がると考えていたということです。弊社では相場観をお伝えすることが少ないですね。

 

弊社はこうした考え方に沿ってコメントをしております。

ですので例えば8/3の「マーケット一言」の解釈としましては、弊社は『少なくとも短期的には下方向』という相場観を持っており、同時に下値のメドを31,200円としているのだから、31,200円まで下がると考えているということになります。仮に、相場観をコメントすることなく、単に下値のメド31,200円のコメントだけでしたら、下がるか上がるかは分からないが、下がったら31,200円くらいまで下がると考えている、ということになります。

 

誤解(なんだよ相場の上下のことあんまり考えてねーのかよ的に思われる)を恐れずに言っているというか、誤解は絶対されるとは思っています。ですが、弊社のこうした相場の考え方、ポジションを取る際の考え方(個別銘柄の新規推奨の仕方)のより詳しい詳細(以下の有料部分)をご覧頂ければ、きっとああなるほどとご理解して頂けるのではないかと信じております。

その考え方はもしかしたらディーラー出身のプロに独特のもので、一般の方にはなじみがないかもしれません。ですがリーマンショックや新型コロナショックを含むこの30年弱、この世界で生き残ってきた考え方ではあります。

 

こうしたことは文章でお伝えするのがなかなか難しいですので、会員の皆様のニーズがあるようでしたら、弊社の考え方やその他いろいろを、オンラインミーティング(ZOOMやtwitterスペースなど)などを通じ、ライブで会員の皆様にお話しする機会を今後作っていきたいと考えております。ご要望がおありであれば、メールや公式LINEを通じまして一言お知らせ頂けますと幸いです。(少人数での濃い会にしたいと考えておりまして、もし多数の方からご要望頂いたら違う形になるかもしれません。ご容赦下さい。)

 

【以降、会員様向け情報です】

原文URL
https://market.kiwameinvestment.com/column/w6/18057/